貧乏症の人がずっと貧乏でいるのは貧乏な思考回路を持っているからである
貧乏な思考回路の正体は複数あるので挙げていく
どれもうっかり陥ってしまうようなものばかりである
①貯金が最強という考え
景気が悪い期間が長いので結果的に貯金が最善の手になってはいるが、本来貯金はそこまで強い動きではない
貯金はリスクを負わないので安全だと考える人は多いかもしれないが、インフレに弱いという欠点を持つ(そのインフレがかなり御無沙汰なので、そもそもこの欠点を知らない人も多い)
もしもコンビニ弁当が2,000円でおにぎりが400円で新卒の手取りが60万でラーメン一杯4,000円な世の中になってしまうとお金の価値はおよそ1/4になってしまうことになる
このときに10年前に貯金したお金をまだ持っているとすれば貯金した金額の約75%は失っていることになるのだ
逆もまた然りで将来的にデフレとなる場合は貯金していた方が得と考えることができる
貯金が良いとか悪いとかそういう話をしたいのではなく、「貯金しておけば間違いない」という考え方はデフレを前提としたもので、リスクが考慮されていない
、リスクを考慮できないやつは貧乏人の特徴だということを言いたい
②節約のやり方を間違う
まず節約は余剰資金を生むためにかなり有用な方法であることを述べておく
節約には時間がほぼかからないものが殆どで、少し我慢すればとんでもない時給で金を生むことができる
しかし費やす精神力もかなりのもので効率の悪い節約をしてしまうと反動で出費が増えることもあるので注意したい
まず出費には2種類あり、必要になった物を購入し1度しか金がかからない単発的出費と、外食、飲み会、酒タバコ、ラーメンのような継続的に金がかかりやめることが困難な習慣的出費の2種類がある
単発的出費は時間短縮、QOLの向上や思い出作りのために行うことがほとんどなのでここでケチって妥協してしまうと本来の目的が達成できずに消化不良に陥り尚更勿体ないことになる
習慣的な出費額は「単価×回数の掛け算」で計算されるので、単価を減らす方法と回数を減らす方法の2通りを取ることができ、完全に辞める必要もないので精神的な負担が軽い
そして単価を減らせば「減らした単価×回数」の節約ができ、回数を減らせば「減らした回数×単価」の節約ができるので小さな我慢で大きな節約効果が見込める
QOLを犠牲に節約をして、そのストレスから習慣的出費が増えてしまうことは貧乏症にはよくあることで、それならは初めから習慣的出費にターゲットを絞って節約したほうがよい
③元を取らなくてはという考え
投資やギャンブル、果てには学費や資格の勉強といった自己投資に至るまで、投資と回収を意識する場面は多々あるが、元を取ろうと考えた瞬間からうまくいかなくなる
元を取るという考えは「過去に」使った金額や時間を「将来に」回収し利益を出したいという考え方であるが、元を取ることに執着しすぎると過去と将来ばかりに目が行き「現在の」合理的判断を誤ってしまう
また、投資した金額や時間が成果の目標を決めてしまうという側面を持ち、無意識に成果に上限を設けてしまう
元を取るという考え方から脱却して現在の一瞬一瞬でベストを尽くし、最善の選択をし続けた者だけが、元手からは考えららないほどの大きな成果をあげることができる
④すぐに大金だとみなす
貧乏な人が20万円を持つと「自分はこんなに大金を持っている」という気持ちになり、普段買わないようなものを買ったりここぞとばかりに贅沢をする
半分使ってもまだ10万もあると思い贅沢をする
残り5万になってもまだ5万もあると思い贅沢をする
気がつくと財布が軽くなっている
金持ちからすれば20万なんて端金かもしれないが、少なくとも大金を持っているという感覚には陥らない
大金を持っているという感覚は金銭感覚を麻痺させ出費を加速させる
これが宝クジで当たった金を使い果たしてしまう貧乏人の正体である